インスタでオシャレな新築があったんだけど、そろそろウチも家が欲しいなぁ…
家を建てようかと思ってるんだけど、何から始めたらいいのか分からない…
家を建てたいんだけど、土地探しも必要なんだよね…どうしよう…
と悩んでいるあなたの参考になると嬉しいです。
家づくりは99%の方が初めての経験なので、「何から始めていいか分からない…」という悩みは当然です。
2022年9月現在で我が家の建築工事が進んでいますが、家づくりの経験も踏まえて「家づくりの流れ」を解説していきます。
住宅会社によって、若干流れが違う場合や前後する場合もあるのでその点はご了承ください。
工務店で7年間勤務するアユミンの視点も含めて、家づくりの流れを分かりやすく解説していきます。
注文住宅での家づくりを前提に解説していきますが、規格住宅を検討している方にも参考になると思います。
逆に、建売住宅を検討している方は全く違う流れになるのでご注意ください。
(関連記事)注文住宅・規格住宅・建売住宅の違いって何?
(関連記事)賃貸派の私が家を建てることに決めた4つの理由!
家づくりの流れを9ステップで解説!
家づくりには大きく分けて9つの流れがあります。
住宅会社を選んだり、土地を探したり、間取りを考えたり…たくさんのことが同時に進んでいきます。
完成までの期間も長いので、途中で力尽きてどうでもよくなってしまったり、家族で口論になってしまわないためにも全体の流れを把握しておくことは重要です。
家づくりの流れををまとめると次のとおりになります。
- 理想の家のイメージをつくる
- 資金計画を立てる(簡単に)
- 住宅会社を探しながら、土地情報を探す
- 住宅会社を決める(プラン、見積り)
- 住宅ローンを申し込む
- 土地を購入する
- 住宅会社と契約する(詳細なプランを決める)
- 着工(あいさつ回り)
- 完成、引き渡し
完成まで1年ぐらいかける方が多いです。
理想の家のイメージをつくる
まずは理想の家のイメージをつくっていきましょう。
この時点では「理想の家の間取りを考えよう!」という必要はありません。
- 平屋が良い!
- 広いリビングがいい!
- 広いクローゼットが欲しい
- ウォークスルーできるシューズクロークが欲しい!
- アイランドキッチンにしたい!
- 広い庭がほしい!
- 駐車場は2台分必要!
などなど、ザックリしたイメージで十分です。
ポイントは、家族で話し合って理想のイメージをつくることです。
誰かひとりの意見ではなく、その家に住む全員でイメージをつくっていくことが重要です。
SNSやブログなどで、家を建てた方がマイホームのルームツアーなどを行っています。
寝る前のちょっとした時間や仕事の昼休みでも情報収集ができるので、ぜひ調べてみてください。
もちろん、インターネットの情報だけではなく、実際の家を見に行くことも重要です。
特に「完成見学会」に行くことで、等身大の家づくりを見ることができます。
「家を建てた人が何を重要視したのか」「〇〇畳のLDKってどれくらいの広さなのか」を肌で感じることができるので、完成見学会にはできる限り足を運びましょう。
住宅会社選びの候補にもなります。
ウチも10件くらい回りました。
この時点では間取りまで考える必要はありません。
もちろん考えてもいいですが、住宅会社にイメージや要望を伝えることでプランや間取りをもらえることがあります。
複数のプランや間取りをもらって比較検討をしたり、良いとこ取りしたりした方がいいです。
間取りを考えるのはとても楽しいですが、いざプロの方に見てもらうと様々な理由で実現不可能な間取りだったりすることもあり、せっかく考えた時間が無駄になってしまうことが多いです。
住宅会社に良い間取りを出してもらうためにも、理想の家のイメージを持つことが重要です!
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資金計画や予算を立てる(簡単に)
理想の家づくりのイメージをつくったら、現実に戻るターンです。
資金計画や予算を立てていきましょう。
この時点では簡単にでいいので「住宅ローンは月々どれくらい返済できそうか」を考えてみましょう。
現在、賃貸に住んでいる場合は、家賃をベースに「家賃+〇万円くらい」のザックリした金額でも構いません。
一般的には、世帯月収の20%前後が理想と言われています。
注意点として、今は共働きでもこれから出産や育児を控えている場合は、世帯収入が大きく下がってしまうことがあります。
同じ予算額でも、土地を持っているor土地も購入するかで、家本体にかけられる金額は大きく違います。
現時点では、「あくまでも目安としてこれくらいかな~」という感覚でOKです。
おそらく、実際に住宅会社と契約するときは、この段階で目安にしていた予算からオーバーしてきます。(ウチもオーバーしました。)
じゃあこの時点で予算の目安を立てる意味ってないんじゃ…。
と思うかもしれませんが、一応の目安を設けておくことで不要なオプションを減らす視点ができたり、延べ床面積を抑える間取りの工夫ができたりします。
そもそも、初めて家づくりを考える方がほとんどなので、注文住宅や土地の相場が分かるはずもありません。
ですが、「家を建てたけど、毎月の生活がカツカツ…。」では幸せとはほど遠くなってしまいます。
必要な性能や設備を取り入れながら、なるべく費用をおさえるためにも、一応の予算をつくっておくことは重要です。
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住宅会社のなかには「住宅相談会」を行っている会社も多く、ファイナンシャルプランナーに住宅ローンの相談をすることもできます。
無料で相談できる住宅会社が多いので、住宅ローンに不安がある方はぜひご利用ください。
住宅会社を探しながら、土地情報を探す
理想の家のイメージと一応の予算ができたら、住宅会社を探していきましょう。
完成見学会に参加していれば、営業さんの名刺をもらっている方も多いはずです。
この時点で気になる住宅会社がある方は、その住宅会社の展示場や支店に行ってみましょう。
その際、色々なアンケート(希望の部屋数やLDKの広さなど)があります。
すでに理想の家のイメージを考えているので、サクサクと答えることができます。
理想の家のイメージがある程度つくれていれば、住宅会社からの提案もより具体的になります。
土地探しが必要な場合は、この時点で住宅会社に伝えておきましょう。
住宅会社が自社の土地を持っている場合もあります。
ですが、土地探しは住宅会社に任せるだけではなく、自分自身でも探してみることをおススメします。
ウチも自分で土地を見つけてきました。
え?土地探しって住宅会社がやってくれるんじゃないの?
もちろん、多くの住宅会社は土地探しも行っています。
ですが、自分自身で土地を探してみることで相場感が身に付き、住宅会社からの土地の提案に対して良い悪いの判断をしやすくなります。
また、土地が動いている(売地がよく出てくる)エリアかどうかも分かるようになるので、良い土地が出たときの動き出しの早さにもつながってきます。
(関連記事)分譲地の3つのメリット・4つのデメリットを解説!
住宅会社を決める(プラン、見積り)【仮申し込み】
住宅会社の施工事例や、家の性能、自分の予算などを総合的に検討して、住宅会社を決めていきましょう。
その際、プラン(間取りや仕様)と見積りを必ずもらいましょう。
プランと見積りがない状態では、性能比較や金額での比較もできないため、何を根拠に住宅会社を決めるのか判断ができません。
ポイントとしては、金額だけで判断せず、下記の内容などもしっかり確認しておきましょう。
- キッチンなどの設備のグレード
- 耐震性能、断熱性能、気密性能
- どこまでが仕様に含まれているか(カーテンや照明が含まれている住宅会社もある)
もちろん、「間取りの提案がステキだった!」というのも一つのポイントにはなってきますが、上記の内容はどうしても地味なので軽視してしまいがち…。
上記を考慮せず、金額だけで住宅会社を決めてしまうと、次のような落とし穴にハマってしまうかもしれません。
- 「低いグレードのキッチンが標準仕様で、グレードアップにオプション費用が発生してしまう…」
- 「え?耐震等級1級?…だから安いのか。」
- 「この住宅会社めっちゃ安いけど、よく見ると太陽光ついてないじゃん!」
などなど、金額だけで比較してしまうと、後々オプション費用がかかってしまったり、家の性能が低かったりしてしまうことがあります。
必ずプランや見積りの内容を確認しておきましょう。
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プランや見積もりを確認し、「この住宅会社で家を建てたい!」という住宅会社が決まったら、「仮契約」をしましょう。
住宅会社によっては、仮契約の際に「申込金」が発生する場合があります。
一般的には10万円前後が相場と言われていますが、住宅会社によって異なります。
住宅会社によっては、その金額が最終的に工事費に充てられる(工事費の一部を先払い)こともあるので、その点も要チェックです。
仮契約後に、何らかの理由でキャンセルとなった場合に、申込金の返還があるかどうかも確認しておきましょう。
仮契約と言えども、安易にサインしないように気を付けてください。
住宅会社と契約する(詳細なプランを決める)
住宅会社と間取りや設備などの詳細を決めながら、住宅会社との本契約(工事請負契約)をします。
工事請負契約後に追加費用などがかからないように、希望した間取り、仕様、設備になっているかしっかりと確認しましょう。
請負契約後にも、細々した打ち合わせ(コンセントや照明の位置など)が続きます。
この間に、住宅ローンの仮審査(事前審査)を行ったり、住宅会社が自治体に建築確認を申請します。
土地を探している場合も、打ち合わせと同時並行で探していきます。
土地探しは時間がかかるので早めに動き出した方がいいです。
住宅ローンの申し込み
工事請負契約後、土地購入の目途が立っている場合は、住宅ローンの本申し込みを行います。
申込の際に必要な書類などは、基本的に住宅会社が準備を行ってくれますが、住民票や印鑑証明などは自分で揃える必要があります。
もちろん住宅会社任せにするだけでなく、自分自身で情報収集を行い、なるべく利子が低い金融機関などを探してみましょう。
土地を購入する
土地探しから始める方は、家を建てる前に土地を購入する必要があります。
ですが、「土地を買えばすぐに家を建てられる」というわけではありません。
地盤調査を行い、「その土地に建物を支えられる力があるかどうか」を調べる必要があります。
もしも、その土地の地盤が弱い場合は、地盤改良工事が必要になります。
基本的には、住宅会社であらかじめ地盤改良費を見込んだ見積りを作成します。
地域密着型の工務店の方が、その地域の地盤に詳しかったりもします。
着工
本契約(工事請負契約)、ローンの審査、地盤調査が完了したら、いよいよ着工になります。
着工の前に地鎮祭を行います。もちろん希望により地鎮祭を行わないでも大丈夫です。
地鎮祭って何?
地鎮祭は、工事が始まる前にその土地の神様に工事の安全を祈願する儀式です。
ちなみにウチの工務店では、99%の人が地鎮祭を行われています(私が勤務してから地鎮祭をしなかった人は記憶にありません…)。
地域性もあると思います。都会だと地鎮祭しない割合も高くなるはず。
ウチも地鎮祭を行いましたが、地鎮祭は人生で1回経験できるかどうかのイベント。
せっかくの機会なので、やった方がいいんじゃないかと思います。
地鎮祭の前に、住宅会社が近所の方へ挨拶周りを行います。
地鎮祭の案内とあわせて、新築工事が始まるにあたって工事車両が止まったりもするので、近所の方への挨拶は必須。
地鎮祭後は、基礎工事から始まって少しずつ家が出来上がっていくので、ときどき見に行ってみるのも楽しいです。
ウチは当時住んでいた賃貸から車で5分の距離だったのでかなり見に行っていました。
家の骨組みが完成すると、上棟式を行います。
地鎮祭と同様に上棟式を行わないこともできますが、せっかくの機会なのでやってみたほうがいいかと思います。
着工したらあとは完成を待つだけだよね!
と言いたいところですが、着工後も施主(家を建てる人)がやらないといけないことはたくさんあります。
- 引越しの手配、準備
- 今の住まいの電気やガスなどの停止
- 住所変更
- 新居のネット回線
新居の完成、引っ越しまでもう少しですが、各種手続きなど漏れがないように気を付けてください。
住宅会社が懇意にしている引っ越し会社などを紹介してくれることも多いです。
完成、引き渡し
家が完成すると、住宅会社と「竣工検査(完成検査・施主検査)」を行います。
完成した家に不具合やキズがないかをしっかりと確認しましょう。
「細かいことは気にしない主義」な方も、気になったところはしっかり聞いてみるべきです。
私も細かいことは気にしない方ですが、マスキングテープをペタペタ貼ってきました。
あとは引き渡しを待つだけです。
引き渡し式後は、キッチンやお風呂のメーカー担当者が、設備の使い方などを説明してくれます。
太陽光や食洗器など、今まで使ったことがない設備も多いので、取扱説明書も確認しておきましょう。
まとめ:注文住宅の流れを分かりやすく解説!
ウチは、「家建てようかな~。」と思い立って、なんとなく見学会に行き始めてから新居が完成するまで、約1年2カ月ほどかかりました。
振り返ってみると、あっという間に過ぎ去った1年2カ月でした。
良い家を建てるためには、住宅会社だけではなく、施主(家を建てる人)本人も色々と調べたり確認したりすることが重要です。
特に重要なことは「どんな家にしたいのか」のイメージを家族で共有することです。
正直、そのイメージづくりで家づくりの半分くらいは決まると思います。
今、家づくりを検討している人は、後悔がないように家族でしっかりと話し合ってください。
家づくりは大変な部分もありますが、楽しみながらやっていきましょう。
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