アイランドキッチンのメリットって何?
アイランドキッチンにしたいんだけど大丈夫かな…
アイランドキッチンで失敗しないコツが知りたい!
と悩んでいるあなたの参考になれば嬉しいです。
ウチも、現在新築の計画を進めていますが、アイランドキッチン(アイランドキッチン風のペニンシュラキッチン)を採用する予定です。
アイランドキッチンはメリットとデメリットが明確な住宅設備。
憧れだけでアイランドキッチンを採用すると後悔してしまうかもしれません。
後悔しないようにアイランドキッチンのデメリットも把握しておきましょう。
工務店で勤務するアユミンの視点も踏まえて解説していきます!
アイランドキッチンって何?
アイランドキッチンは、キッチンが壁から離れており、部屋の中に独立しているキッチンのことです。
部屋の中でキッチンが島のように独立していることから「アイランド(島)キッチン」と呼ばれます。
似たようなキッチンに「ペニンシュラキッチン」があります。
ペニンシュラキッチンとは
「ペニンシュラキッチン」は、左右どちらかが壁に接したキッチンです。
アイランドキッチンと同様に、対面型のキッチンになります。
ちなみに「ペニンシュラ」は「半島」という意味です。
ウチの工務店で注文住宅を建てられる方の7割は、アイランドキッチンorアイランド風のペニンシュラキッチンを採用されています!
アイランドキッチンのメリット
お洒落なイメージが強いアイランドキッチンですが、実用的なメリットもたくさんあります。
- キッチンへの動線が良い
- 開放的な空間
- 一緒に料理をつくれる
キッチンへの動線が良い
アイランドキッチンは、前後左右に空間があるため、キッチンへの動線が良くなります。
キッチンの前後左右にスペースがあるので、冷蔵庫やシンクにどこからでもアクセスできます。
ペニンシュラキッチンの場合は、キッチンの左右どちらかが壁になるので、キッチンへのアクセスは片側だけ。
工夫すればアイランドキッチン風のペニンシュラキッチンにもできます。
開放的な空間になる
アイランドキッチンは壁から離れており、間取りによってはダイニングやリビングを眺めながら料理することができます。
リビングで遊んだり、ダイニングで本を読んでいる家族とも一体感を感じられます。
アイランドキッチンは、LDK全体を見渡すことができ、キッチンがLDKの主役になります。
料理をしながらでも、家族や来客とコミュニケーションが取りやすいのがアイランドキッチンのメリット!
一緒に料理をつくれる
アイランドキッチンは、壁から独立しているので、4方向から調理や手伝いができます。
夫婦で料理をする方や、子どもに家事を教えたい方にオススメです。
友人を呼んでホームパーティを楽しみたい方にもオススメ!
オープンキッチンなら、料理を皿に盛りつけた後に子どもやパートナーに配膳してもらうこともできます。
料理を誰か1人の仕事にせず、「家族みんなでシェアする、助け合う」という意識を持ってもらえればコチラのもの。
「ご飯づくりが孤独…」という方はアイランドキッチンで解消するかもしれません!
アイランドキッチンのデメリット
アイランドキッチンにはメリットだけではなくデメリットもあります。
間取りの工夫などで軽減できる部分もあります!
- 広いスペースが必要
- キッチンが丸見えになりやすい
- 匂いが広がりやすい
- 油ハネが飛び散りやすい
- 収納スペースが少なくなる
- 価格が高い
広いスペースが必要
アイランドキッチンは壁から独立しており、前後左右にはスペースが必要です。
ペニンシュラキッチンなら、左右のどちらかに100cm程度の通路幅があればOK。
アイランドキッチンの場合は左右の両方に通路が必要なので、広いスペースが必要となります。
そうなると、家全体を大きくするor他の部屋を小さくする必要がでてきます。
予算の関係上、LDKの面積がコンパクトな場合はアイランドキッチンにするとかえって使い勝手が悪くなってしまいます。
アイランドキッチンを検討するなら広めのLDKが必要です。
目安としてキッチン+ダイニングで10畳は欲しいところ。
予算やリビングの広さなど家づくり全体に関わってくるところなので、慎重に考えるべきポイントです。
キッチンが丸見えになりやすい
アイランドキッチンは開放感がある反面、キッチンの作業台が丸見えです。
調味料や調理器具などが置いてあるだけで目についてしまうことも。
小まめに掃除する、収納スペースを確保する、モノをなるべく減らすなどの工夫が必要です。
パントリーなどを活用し、キッチンの作業台には何も置いていない状況をつくりましょう。
日常的には、多少キッチンにモノがあっても気にしなくて良いと思います。
友人を招いたときに、サッと片付けられる環境にしておけば十分。
常にスッキリしたキッチン!と頑張るのもいいですが、家族しかいない状況なら気にしすぎる必要はありません。
匂いが広がりやすい
アイランドキッチンは周囲に壁がないので、調理中の匂いがリビングやダイニングに広がってしまいます。
アイランドキッチンを採用する場合は、各メーカーの上位のレンジフードを採用するべきです。
ただ、実際のところアイランドキッチンでなくとも、調理中の匂いは多少拡散します。
今の住宅は24時間換気も義務付けられているので、そこまで大きな問題ではありません。
「調理中の匂いが広がるのは嫌!」という方は、そもそもキッチンをリビングダイニングから独立させないと解決できない気もします。
大手メーカーのレンジフードなら、一般的な賃貸のレンジフードよりも排気性能が高いので気にしすぎる必要はありません。
油ハネなどが飛び散りやすい
アイランドキッチンは開放的である反面、キッチンの周囲に壁がないので調理中の油ハネを防ぐことができません。
揚げ物などをつくったときの油が、ダイニングテーブルや床にハネてしまうのが気になるところ。
ほとんどのキッチンメーカーには、ガラス製の油ハネガードがあります(オプションであることが多いです)。
油ハネをガードしつつ、ガラス製なのでアイランドキッチンの開放感もキープできます。
フラットなキッチンではなくなってしまうというデメリットもあるので、要検討です!
Amazonなどで「使うときだけ油ハネガード」を購入して、揚げ物を調理するときだけ使用するのもアリです。
アイランドキッチンの油ハネの対策は色々あるので、深刻な問題ではありません。
収納スペースが少なくなる
アイランドキッチンは開放感を重視したキッチンのため、吊り棚を採用しない方が多いです。
また、キッチンが壁から独立しているので壁面収納を採用することもできません。
そのため、どうしても収納スペースが少なくなりがち。
ただ、近年の住宅では、アイランドキッチン以外のキッチンでも吊り棚を採用しない方が増えています。
ウチの工務店でも9割程度の方は吊り棚を採用されていません。
吊り棚は高い位置にある収納なので、特に女性には使いづらい部分があります。
棚の奥にあるものは高さ的に見えづらくなってしまうので、吊戸棚を有効に活用するのは工夫が必要です。
賃貸で吊り戸棚を使っていましたが、やはり使い勝手は…という印象です。
オープンキッチンはキッチン自体の収納が少なくなってしまうので、背面のカップボードの収納を充実させたり、パントリーを設けて収納スペースを確保しましょう。
あまりモノを増やさないことが一番重要ですけどね!
(関連記事)パントリーの効果的な使い方
(関連記事)「収納なんかいらない」って言いたい
価格が高い
アイランドキッチンは壁がないので、化粧板などを使って見える分すべてを整えないといけません。
また、上記で挙げた通り換気扇(レンジフード)を高性能なものにしなければいけないので、他のキッチンに比べて高価になりがち。
他のキッチンと比較して収納スペースも少なくなりがちなので、別で収納設備や収納家具を準備する必要もあります。
価格の面はなかなか難しい問題です。。。
アイランドキッチンとペニンシュラキッチンでそれぞれ見積りをもらって、価格に見合うかどうかを検討することをオススメします!
まとめ:アイランドキッチンのメリットとデメリット
アイランドキッチンは人気のキッチンですが、無計画で採用すると後悔してしまうかもしれません。
確かにデメリットもありますが、しっかりと対策を行ったり自分の目指すライフスタイルと照らし合わせることで改善される場合もあります。
キッチンは毎日使う設備なので、時間をかけて検討する価値があります。
アイランドキッチンとそれ以外のキッチンの2パターンの見積もりをもらって、家族みんなで検討してみましょう。
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