トイレに窓がないと暗くないかな…
トイレに窓があった方が換気しやすいよね?
そんなあなたの参考になると嬉しいです。
2022年10月に待望の我が家が完成しました。
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ウチのトイレは1階に1か所のみですが、窓は設置しませんでした。
2022年9月までは賃貸アパートに住んでいましたが、アパートのトイレには窓が付いていました。
結論から言うと、やっぱりトイレに窓は必要ありませんでした。
今回は、トイレに窓をつけるメリットやデメリットを解説していきます。
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トイレに窓があるメリット
トイレに窓がある場合のメリットは2つあります。
トイレに窓をつけると明るくなる(採光が取れる)
トイレに窓をつけることで、日光を取り入れることができ、空間が明るくなります。
日中は電気をつけなくても、トイレ内を十分に明るくすることができます。
ウチの場合は、夫婦共働きなので、日中にトイレに行く機会は多くはありません。
平日であれば、起きてから出勤する前までの時間に各自1回行く程度。
「トイレに窓があれば採光が取れる」ことが大きなメリットかと言われると、正直かなり微妙です。
30分を超えるような長時間トイレにいることは少ないと思うので、太陽光で明るくしなくても照明を使えば十分です。
トイレに窓をつけると換気ができる?(間違いです)
トイレに匂いがこもらないよう、窓をつけて換気できるようにしたい!
という方もいるかもしれませんが、これは間違いです。
現在の新築住宅のトイレには、24時間換気がついており、十分な換気能力があります。
また、便座自体にも「脱臭機能」がついているものが多いです。
窓がなくても、24時間換気と脱臭機能で匂い対策は十分行うことができます。
24時間換気は、トイレの匂いを屋外へ出し、トイレの扉側から綺麗な空気を取り入れて、トイレ全体の空気を循環させています。
その中で窓を開けてしまうと、「窓から空気が入って換気扇から匂いを外へ出す」ことになってしまい、トイレ全体の空気を循環させることができません。
さらに、風向きや気圧によっては、トイレの窓から入った空気が他の部屋へ流れて行ってしまうことになり、匂いを家全体に循環させてしまう可能性もあります。
トイレの窓は開けてはいけません…。
トイレに窓がある場合のデメリット
トイレに窓がある場合のデメリットは大きく3つあります。
断熱、気密性能が下がる(暑く・寒くなる)
トイレに限らず、窓は家の断熱性や気密性能を下げてしまいます。
トイレに窓があると、そこから外気の影響を受けやすくなってしまい、「冬にトイレに入るとメチャクチャ寒い…。」ということにもなりかねません。
「冬場は家全体の熱の50%が窓から逃げる」という調査もあります。(YKK AP調べ)
それくらい、窓は外気の影響を受けやすいことを頭にいれておきましょう。
断熱性の高い窓にすることでカバーできますが、トイレの窓にそこまでするメリットがあるかどうかは微妙です。
掃除が必要になる
トイレに窓があると、窓やサッシを定期的に掃除する必要が出てきます。
トイレの窓なのでサイズは大きくはないと思いますが、窓がなければ掃除する手間もかかりません。
内側だけでなく窓の外側も掃除する必要があるので、意外と手間がかかります。
防犯面に弱くなる
窓があると必然的に防犯面に弱くなってしまいます。
警察庁が発表している「令和2年の刑法犯に関する統計資料」によると、空き巣の侵入先として一番多いのが「鍵の閉め忘れの無締り」続いて「ガラス破り」となっています。
トイレの窓はそれほど大きくないので、人が入るのは難しいかもしれません。
ですが、窓ガラス越しに盗撮されてしまう可能性もあります。
特に女の子がいる家庭では注意してほしいポイントです。
すりガラスの窓だとトイレから景色を見ることはできませんが、盗撮対策になるので検討してみてください。
トイレに窓をつける場合のポイント
それでもトイレに窓を付けたい!
という方は2つのポイントを押さえてください。
前述したとおり、トイレの窓は開閉する必要がありません。
トイレの窓を開けると効率的な換気ができず、かえって悪影響が出てしまいます。
FIX窓(開かない窓)は開閉可能な窓と比べて価格を抑えられることが多く、費用が安くなるかもしれません(住宅会社によります)。
開け閉めする機能がないため、気密性も高く、トイレ内に外気が侵入しにくくなります。
FIX窓にしたうえで、断熱性の高い複層(ガラスが2枚や3枚)ガラスのものにしましょう。
断熱性の高い窓にすることで、外気温の影響を受けにくくなり、1年を通してトイレの温度差が出にくくなります。
トイレに窓をつけないメリット
トイレに窓をつけない場合のメリット・デメリットは、窓をつけるメリット・デメリットの裏返しになります。
具体的にトイレに窓を付けない場合のメリットは5つあります。
トイレの温度差が出にくくなる
家全体で考えると、窓は断熱・気密性の弱点になります。
トイレに窓をつけないことで、外気の影響を受けにくくなり、「夏は熱く冬は寒い」状態を防ぐことができます。
特に、「寒い時期に震えながらトイレに行く」のは辛いので、窓がない方が快適になります。
費用を抑えられる
窓を付ける場合、多くの住宅会社で費用が発生します。
窓本体の価格+工賃がかかるので、窓を付けない場合は費用が減額できる場合があります。
トイレに窓をつけるメリット自体が大きくないので、窓をつけないことで減額できるかどうか住宅会社に確認してみてください。
シンプルなトイレになり掃除の手間が省ける
トイレに窓をつけない場合、フラットでホテルライクなトイレになります。
さらに、掃除の手間も発生しないので、ズボラな方でもお洒落な空間をつくることができます。
シンプルイズベストってことです。
トイレに窓をつけない場合のデメリット
正直なところ、トイレに窓をつけないデメリットはほとんどありません。
あえて挙げるなら次の2点です。
トイレに窓がない場合、日光を取り入れることができません。
長時間いる場所ではありませんが、自然光は自律神経を整えてメンタルを安定化させる効果もあるので、窓を取り入れたい方もいるかもしれません。
トイレは元々が狭い空間なので、窓がない場合に閉塞感が出てしまう場合があります。
長期間いる場所ではありませんが、なるべくリラックスできるスペースにしたいので、狭くても快適なスペースになるよう工夫してみましょう。
トイレに窓をつけない場合のポイント
トイレに窓を付けない場合に、特に気を付けるべきポイントがあるかと言われると、正直特にありません。
あえて挙げるなら、下記の2つです。
・明るい色の壁紙にする(広く感じる)
・グリーンなどを飾る(リラックス効果)
ほとんどの場合、トイレはあまり広くないことが多いです。
「トイレを広くするなら、リビングや寝室を広くしたい。」と思う方が多いでしょう。
そのため、なるべくトイレを広く感じられるように、白やベージュ、薄い水色などがおすすめです。
また、リラックス効果のあるグリーンを置くのもアリです。
めんどくさがりな方には、フェイクグリーンもおすすめです。
当然、ウチもフェイクグリーンです。
まとめ:トイレに窓はいらない!
ウチではトイレに窓を設置しませんでしたが、全く不便はありません。
窓はどうしても断熱性や気密性を低くしてしまうので、「どうしても窓を設置したい!」という方以外は採用しない方がいいです。
トイレに窓をつけないことで減額となる場合もあります。
大きな減額ではありませんがチリも積もれば山となるので、抑えられる部分は抑えて、その他のオプションや設備のグレードアップに予算を回しましょう。
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