平屋が欲しいけど、予算的に厳しいんだよね…
平屋に憧れてるんだけど、広い土地が要るんだよね~
そんなあなたの参考になれば嬉しいです。
現在、新築工事が進んでいる我が家は、いわゆる「ほぼ平屋」。
今回は、「ほぼ平屋住宅」とはどんな家のことなのか、「ほぼ平屋住宅」のメリット・デメリット、そしてウチが「ほぼ平屋住宅」にした理由などを紹介していきます。
工務店で勤務するアユミンの視点も踏まえて解説していきます。
「ほぼ平屋住宅」ってどんな家?
「ほぼ平屋住宅」という正式な名称はなく、「平屋風2階建て」「平屋みたいな2階建て」など住宅会社によって呼び方は様々です。(このブログでは「ほぼ平屋住宅」で統一して解説していきます。)
ほぼ平屋住宅は、平屋と2階建ての良いとこ取りをした、平屋のように見える二階建て住宅のことです。
2階建ての部分は子ども部屋など少ない部屋数を配置し、基本的には1階で完結する間取りになります。
1階の延べ床面積が、2階の延べ床面積よりも大きくなるので、吹き抜けを採用する方が多いのも特徴。
近年、「平屋を建てたい!」という方が増加しており、戸建ての新築において「2012年では6・8%ほどだった平屋の割合が、2021年では12・4%」と約1.8倍まで伸びています。
ウチの工務店でも平屋を建てることが増えてきました。
ですが、平屋は「広い土地が必要」「基礎の面積が大きくなり、費用が高くなる」などの問題もあり、現実的に難しい方もいるのではないでしょうか。
同じ延べ床面積であれば、平屋の場合は総二階建て住宅の1.2倍程度の建築費用になることが多いです。
さらに、土地探しから始める方は広い土地を購入する必要があるので、土地代でも大きな差が出てきます。
ウチの予算では平屋はちょっと厳しそうだな…。
そんな方にオススメするのが、この「ほぼ平屋」住宅になります。
ウチも予算の関係上、平屋は断念しました!
ほぼ平屋住宅のメリット
「ほぼ平屋住宅」にはたくさんのメリットがあります。
ほぼ平屋住宅のメリット
- 平屋ほどの土地面積を必要としない
- 吹き抜けを採用できる
- 効率的な動線をつくりやすい
- 太陽光発電に向いている
- 将来的には平屋として使える
- 水害発生時には二階にモノを動かしたり避難することができる
平屋ほどの土地面積を必要としない
ほぼ平屋住宅は一部の部屋を2階に配置するので、平屋ほどの土地面積を必要としません。
当然ですが、基礎の面積も平屋と比較すると小さくなります。
そのため平屋と比較すると「土地取得費」「建設費用」の2つの面で費用を抑えることができます。
平屋が欲しいけど金額的に厳しい…という方はぜひ「ほぼ平屋」を検討してみてください!
吹き抜けを採用できる
ほぼ平屋住宅は「1階の延べ床面積が2階の延べ床面積より大きく」なります。
そのため、無理なく吹き抜けを採用することができるのも「ほぼ平屋」のメリットです。
吹き抜けに憧れている方も多いのではないでしょうか。
吹き抜けを採用することで、畳数以上の開放感を出すことができます。
効率的な動線をつくりやすい
ほぼ平屋住宅は、キッチン、お風呂、トイレなど水回りが1階に集中しているため、効率的な動線をつくりやすいです。
2階にトイレを設置するかどうかは家族の人数次第で検討しましょう。
注意点として、毎日使う主な収納(クローゼットなど)は1階に配置するべきです。
着替えるたびに1階と2階を行ったり来たりするのはめんどくさいです…
ウチの場合は、ファミリークローゼットを1階に設置しました。
(関連記事)ファミリークローゼットを採用した4つの理由!
(関連記事)家事ラクな家づくりの7つのポイント!
太陽光発電に向いている
ほぼ平屋住宅は、平屋ほどではないにせよ屋根の面積が大きくなるので、太陽光発電の設置に向いています。
総二階よりもたくさんのパネルを設置できるので、太陽光発電を検討している方には、「ほぼ平屋住宅」はおすすめです。
太陽光発電については賛否両論ある設備にはなりますが、電気代の単価も上がっているので、設置する価値はある設備だと思います。
(関連記事)太陽光発電はつけるべき?メリットとデメリットを解説!
将来的には平屋として使える
ほぼ平屋住宅は1階で完結する間取りなので、子どもたちが巣立ったあとは夫婦2人で平屋のように暮らすことができます。
注意点として主寝室は1階に設置しないと、高齢になったときに毎日階段の上り下りが発生してしまいます。
2階のスペースは、子どもたちが帰省して泊まるときなどに活用できます。
平屋と同様に、高齢になってからも住みやすいのがほぼ平屋住宅のメリットです!
水害発生時には二階にモノを動かしたり避難することができる
ほぼ平屋住宅は、少ないスペースではありますが2階に居住スペースがあるので、平屋よりも水害に強いつくりになっています。
貴重品やPC、高額な家電などを2階スペースへ避難させることができるのは緊急時にも安心できるポイント。
自治体のハザードマップを確認しておくことも大事です!
ほぼ平屋住宅のデメリット
ほぼ平屋住宅にはたくさんのメリットがあることを紹介してきましたが、当然ですがデメリットもあります。
ほぼ平屋住宅のデメリット
- 平屋ほどではないけど、それなりの広さの土地が必要
- 総二階よりも高額になる場合が多い
- 総二階よりも1階部分のLDKや居室が狭くなるかも
平屋ほどではないけど、それなりの広さの土地が必要
ほぼ平屋住宅は、平屋ほどではありませんが、それなりの広さの土地が必要になります。
2階に配置する部屋数は少ないので、仕方ない部分です…
主寝室、子ども部屋、収納などの多くの部屋を2階に持ってきてしまうと、ほぼ平屋ではなくなってしまいます。
駐車場2台分や、それなりの広さの庭が欲しい場合は、そこそこ広い土地が必要です。
総二階よりも高額になる場合が多い
ほぼ平屋住宅は、総二階建ての住宅よりも費用面では高額になってしまうことが多いです。
どうしても、総二階の住宅よりも基礎の面積が大きくなってしまうので、費用が高くなってしまいます。
コンクリートの値段が毎年上がっていますからね…涙
平屋よりは費用を抑えられることが多いので、見積などを取って比較してみてください。
総二階よりも1階部分のLDKや居室が狭くなるかも
ほぼ平屋住宅は、1階部分に水回りやLDKなどが集中し、2階は子ども部屋などだけで部屋数は少なめ。
必然的に、「費用を抑えるためには、1階の延べ床面積を減らして基礎の面積を小さくする」ことが重要になります。
1階の延べ床面積を減らすためには、LDKを少しコンパクトにする必要が出てくるかもしれません。
もちろん、廊下をなくしたり玄関周りをコンパクトにするなどの工夫で、1階の延べ床面積を減らす工夫も大切です。
LDKに吹き抜けがあれば、数字以上の開放感を出すことができます。
ウチが「ほぼ平屋」にした理由
ウチは最終的に「ほぼ平屋」にしましたが、元々は「平屋が欲しい!」と思っていました。
ですが、平屋にしてしまうと基礎の面積などが大きくなってしまい完全に予算オーバー。
予算内におさめるために延べ床面積を減らすと、生活するのが困難なくらい狭くなってしまう…。
「ファミリークローゼット諦める?…いやいや、ファミクロ諦めるのは新築諦めるのとほぼ一緒じゃん…。」などなど、どうにか予算内に抑えられないか頭を抱えていました。
そんな中でアユミンの提案により、子ども部屋のみを2階に配置した「ほぼ平屋」を採用。
さらに、2階ホール部分にプチ書斎(ワークスペース)を採用することもできました。
もちろん、総二階にすれば解決する問題でもありますが、「総二階にするとして二階に何の部屋を持って行くか」は考えるべき問題です。
主寝室を2階に持ってくれば、もっと1階の延べ床面積を減らすことができますが、年をとっても寝起きするたびに階段の上り下りをしなければいけません。
「1階で生活が完結する間取り」が理想で平屋にしたかったのに、毎日の生活の中で階段の上り下りが発生してしまうのは本末転倒です。
「ほぼ平屋」はウチにとってちょうどいい間取りを実現することができました!
リビング階段、吹き抜け、2階のワークスペースが取り入れられて大満足です!
総二階よりは基礎の面積が大きくなってしまいますが、土地の広さは十分あったので、あとは費用を抑えられる工夫をしました。
(関連記事)注文住宅を安く建てるための方法6選!
まとめ:ほぼ平屋住宅ってどんな家?
ほぼ平屋住宅は、平屋と総二階の間をとった住宅になります。
基礎の面積は、総二階よりも大きく、平屋よりも小さくなります。
費用的には、平屋よりも安く、総二階よりも高くなる場合が多いです。
最大のメリットは、将来的に平屋のように使うことができること。
子どもたちが巣立ったあとは、夫婦二人で1階部分で生活を完結することができるので、年をとっても快適に過ごすことができます。
どうしても1階部分に水回りやLDKなどが集中してしまうので、間取りが難しいところですが住宅会社と打ち合わせを行い、理想の家に近づけていきましょう。
ウチの間取りも参考にしてもらえると嬉しいです!
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