FIX窓って意味あるの?
なんでわざわざ開かないFIX窓を使うの?
FIX窓ってどこに使えばいいの?
というあなたの参考になれば嬉しいです。
FIX窓を簡単に言うと「開かない窓」です。
「嵌め殺し(はめごろし)窓」とも言いますが、言葉の響き的になんとなく良い感じがしないので、FIX窓と呼ばれることが多いです。
使って悪い言葉ではないんですけどね苦笑
住宅業界にいる方にとっては、なじみ深いFIX窓ですが、一般的に知られているかと言われると微妙なところです。
現に私は知りませんでした苦笑
今回は、FIX窓の特徴や他の窓との違い、メリット・デメリットなどを紹介していきます。
FIX窓って何?
冒頭でも紹介しましたが、FIX窓を簡単に言うと「開かない窓」のこと。
窓の枠とサッシが固定されているので開閉ができません。
窓って換気するためにあるんだから開かない窓だと意味ないんじゃない?
と思うかもしれませんが、窓には換気以外にも家のなかに光を取り込む役割もあります。
でもFIX窓じゃなくても光取り込めるんだから、やっぱり普通の窓の方がいいんじゃない?
という方のために、次はFIX窓のメリットをご紹介します。
FIX窓の4つのメリット
FIX窓は開閉ができませんが、たくさんのメリットがあります。
開閉ができない代わりに、メリットも大きいです!
気密性能が高い
一般的な窓(引き違い窓や掃き出し窓)は、開閉をする関係上どうしても隙間ができてしまいます。
FIX窓は、一般的な窓と比較すると外気が入りにくく、室内の空気も逃げずらい構造になっています。
「気密性が高い」ってことですね!
「エアコンをつけてるのに部屋の温度があまり変わらない…」ということが起こりづらくなります。
逆に言うと、引き違い窓や掃き出し窓が多いと、外気の影響を受けやすいです!
光を取り入れるだけでいい場所ならFIX窓が断然オススメ!
大きな窓にできる
FIX窓は、一般的な窓とは異なりサッシがないためガラス面が大きくなります。
開閉する窓の場合は、耐久性の問題上、窓ガラスの大きさが制限されます。
また、FIX窓は開閉しないので、丸や三角などの個性的な形にできるのもポイント。
防犯性が高い
FIX窓は開閉をしないので、施錠をするためのカギが付いておらず、「鍵の閉め忘れ」が発生しません。
忘れっぽいアナタにおすすめのFIX窓。笑
むしろ、忘れっぽい我が家は1階の窓のほとんどがFIX窓…苦笑
開かない窓なので、空き巣の侵入口にもなりづらいのもポイントです。
価格が安い
ハウスメーカーや工務店にもよりますが、FIX窓は一般的な窓(引き違い窓や掃き出し窓)と比較すると価格が安くなります。
ウチの工務店では、同じサイズの窓であればFIX窓の方が2~3割安くなります。
なるべく予算を抑えたい方は、引き違い窓や横滑り窓FIX窓の一部をFIX窓に変更できないか検討してみましょう。
FIX窓に変更して金額が抑えられるかは住宅メーカー次第なので要確認です!
FIX窓のデメリット
さんざんFIX窓のメリットを紹介しましたが、FIX窓にはデメリットもあります。
「全部の窓をFIX窓にしよう!」というのは、ちょっと非現実的です…。
掃除しづらい
FIX窓は開閉ができないので、窓の外側を掃除するときは外から作業する必要があります。
手が届く高さであれば問題ありませんが、2階などの高い位置にFIX窓を採用すると、自分自身での掃除が難しくなってしまいます。
高所用の掃除道具で解決する場合もありますが、あまりにも高い位置にあると業者に依頼する必要が出てくる場合が出てきます。
FIX窓の採用は、掃除も含めて位置を検討しましょう!
ウチも2階にはFIX窓の採用はしていません。(それでも吹き抜けの上の方など高い位置にFIX窓がありますが…。)
換気できない
FIX窓は開閉ができないので、換気することはできません。
そのため、リビングなどの自然の風を感じたい場所でメインの窓として採用するのは控えましょう。
2階など熱がこもりやすい場所の窓は、開閉できる窓にしておかないと夏場などに熱気を外に逃がすことができず快適性が損なわれる場合もあります。
住宅には24時間換気が義務づけられているので、最低限の換気は確保されていますが、短時間で空気の入れ替えを行いたい場合は窓を開けて空気の通り道をつくりましょう。
断熱性が落ちる
FIX窓は、通常の窓に比べて気密性が高く、外気の影響を受けにくい窓になっています。
ですが、気密性・断熱性で考えると窓は少ない方が良いです。
極端な話をすれば、窓を採用せず壁だけの方が気密性、断熱性の高い家ができます。
建築基準法的にはアウトですけどね苦笑
「FIX窓は気密性が高いから、なるべくたくさん設置して開放感を出そう♬」
という気持ちは分かりますが、安易に窓を増やすと断熱性が下がってしまい、外気の影響を受けやすくなってしまいます。
上記はFIX窓だけの話じゃなくて窓全体の話になりますが、窓が多い・大きいと外気の影響を受けやすくなってしまいます。
FIX窓を採用するべき場所
FIX窓は開閉ができません。
そのため、開閉する可能性が高い場所に採用してしまうと、いざ開閉したいときに不便です。
FIX窓は、「窓の開閉をせず、かつ光を取り入れたい場所」に設置しましょう。
などがFIX窓を採用する候補になります。
特に、吹き抜けを採用した場合に、高い位置に窓を設置する場合は、開閉する機会がほとんどないのでFIX窓を採用した方がいいです。
吹き抜けは冷暖房が効きにくいので、窓を設置する場合は気密性の高いFIX窓の採用を検討しましょう。
ウチでFIX窓を採用する場所(予定)
結果的に、ウチでFIX窓を採用するのはLDK周りのみです苦笑
そもそもお風呂やトイレは窓自体を設置しないんですけどね…。
2階は熱がこもりやすいので、引き違い窓にしています。
ウチは東側にも南側にも建物がないので、きっと明るいリビングになるはず!
(関連記事)建築予定の間取りを公開しています!2022年中に完成予定!
FIX窓についてのクチコミ
まとめ:FIX窓ってどうなの?
FIX窓は開閉ができず、採用できる場所が限られた窓です。
ですが、気密性が高く外気の影響を受け辛いなどたくさんのメリットがあります。
FIX窓が全く採用されていない場合は、FIX窓に変更することで、気密性が向上したり建築費用が安くなったりすることがあります。
これから家づくりを始める方には抑えておいてほしいポイントです!
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