注文住宅、規格住宅、建売住宅ってどう違うの?
家を建てようかなと思ってるんだけど、規格住宅って何?
「そろそろマイホームが欲しいな!」と考えている人にとっては、注文住宅・規格住宅・建売住宅の違いが分かりづらいかもしれません。
今回は、注文住宅・規格住宅・建売住宅の特徴を解説しながら、それぞれのメリットやデメリットをご紹介します。
工務店で勤務するアユミンの視点も踏まえて、なるべく分かりやすく解説していきます。
ウチの工務店では、上記3つ全て扱っています!(建売住宅は別部門になりましたが)
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注文住宅とは
注文住宅は、間取りやキッチン(メーカーやグレード)、床材や壁材、細かく言うとコンセントの位置など、フルオーダーで自由に決めて建てる住宅のことです。
「これぞ家づくり!」と言うことで、一生に一度の家づくりの楽しさを余すところなく味わうことができるのが「注文住宅での家づくり」になります。
まさに、「オンリーワンの家」をつくることができます。
注文住宅のメリット
注文住宅のメリット
- それぞれの家庭に合った理想の家づくりができる
- 予算の配分が自由にできる
- こだわりの間取りや設備を採用できる
どんな家を建てたいかは、家族の人数や年齢、性格などもあって千差万別です。
注文住宅であれば、それぞれの家庭にあった理想の家づくりを行うことができます。
また、「天窓から星空を眺めたい!」「サウナルームが欲しい!」などなど、注文住宅でしか叶えることが難しい設備などもあります。
規格住宅や建売住宅は、どうしても万人向けの間取りや設備になってしまうので、上記のようなこだわりの間取りや設備などがある場合は、注文住宅での家づくりになります。
他にも、例えば「お風呂のグレードは抑えながら、キッチンのグレードを上げる」「なるべく収納スペースを抑えながら、リビングを大きくしたい!」などなど、予算のなかでどこにお金をかけるかのメリハリをつけることができるのも注文住宅ならでは。
「注文住宅は高いからなぁ…」という方も、お金をかけるところ、かけないところを明確にすることで、費用が抑えられる場合もあります。
ウチの場合は、窓の数を少なくすることで費用を抑えました!
(関連記事)窓が少ない家ってどうなの?
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注文住宅のデメリット
注文住宅のデメリット
- 規格住宅や建売住宅と比較して金額的に高価
- 完成までに時間がかかる
- 完成するまで実物を確認できない
- 自分自身も情報収集や知識が必要
注文住宅は、規格住宅や建売住宅と比較して、金額的に高額となってしまう場合がほとんど。
オーダーメイドのシャツも、既製品のシャツより高額ですよね…。
ですが、「キッチンには予算をかけて、トイレはグレードを下げてOK!」などなど、予算を柔軟に割り振ることができます。
また、注文住宅は規格住宅と比較して、完成までに時間がかかります。
純粋な工事期間もそうですが、注文住宅の場合はどうしても打ち合わせに時間がかかります。
間取りをどうするのか、キッチンはどこのメーカー・グレードを選ぶのか、照明の種類や位置をどうするのか…などなど。
私は打ち合わせ好きなんですが、家を建てる方にとっては初めて考える部分も多く、大変に感じる方もいるかもしれません。
また、注文住宅は完成するまで実物を見て確認することができません。
建売住宅であれば、100%の実物を見て、触って確認することができます。
規格住宅の場合は、100%の実物を見ることができませんが、ある程度類似した家の完成見学会などがある可能性があります。
注文住宅の場合はオーダーメイドなので、間取りが似ていても床材や窓の位置や大きさなどが全然違う場合が多いです。
ですが、住宅会社によっては、CGなどを使って家のイメージを具体化してくれるところもあります。
ウチの工務店でも上記のような感じでCGパースをつくってイメージを作成しています。
注文住宅は、間取りや設備などを自由に決められる反面、家を建てる本人も情報収集や家づくりの勉強をする必要があります。
もちろん、経験がある住宅会社であれば、こちらの希望をうまく取り入れたうえで、間取りなどを検討してくれます。
しかしながら、「本当にバルコニーがいるのか?」「トイレの位置は本当にそこでいいのか?」などなど、自分で情報収集をすることで、より良い家にすることができます。
インスタなどにはステキな新築の写真などがたくさんあるので、「こういう家にしたい!」というイメージを持つことができます。
「こんな家にしたい!」という意見をもって、住宅会社から懸念事項などをもらいつつ、すり合わせをしていくことで、理想の家に近づいていきます!
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規格住宅とは
規格住宅は、住宅会社が準備したプランの中から、設定された範囲のなかで自分の好みを選んで建てる住宅です。
注文住宅が「フルオーダー」だとすると、規格住宅は「セミオーダー」の住宅。というイメージです。
注文住宅ほどの自由度はありませんが、キッチンのメーカーやグレード、壁紙や床材などは決められた範囲の中から選べる場合がほとんどです。
規格住宅の自由度は、住宅会社によってかなり違います!
注文住宅のように、家づくりの全てを自由に設計することはできませんが、オプションなども組み合わせることで理想の家に近づけることができます。
規格住宅のメリット
規格住宅のメリット
- 注文住宅と比較して安い
- 予算の目安を立てやすい
- 間取りや設備、壁紙、外壁などを決められた範囲で選ぶことができる
- 注文住宅よりも完成までの期間が短い
- 完成イメージが持ちやすい
規格住宅は注文住宅と比較して、価格が安い傾向にあります。
床材や、壁紙、キッチンのグレードなどの種類を限定することで、まとめて発注を行い、材料を安く仕入れることができます。
また、注文住宅と比較して、間取りなどの打ち合わせの回数も少なくなるので、住宅会社的には人件費を抑えることにつながります。
打ち合わせの回数が少ないことは、忙しい方にとってはメリットですね!
規格住宅は決められたプランがベースにあるため、金額の目安があることも、建てる側にとっては嬉しいポイント。
キッチンや浴槽のグレードアップなどは別途費用が必要になりますが、規格外の間取りや壁紙などに変更することもできます。
あまりオプションをつけすぎると規格住宅のメリットがなくなってしまうので注意!
規格住宅はプランの中から間取りなどを選んでいくので、打ち合わせの回数などが少なく、契約~完成までの期間が短いのも特徴です。
参考までに、アユミンが勤務する工務店の規格住宅の場合、着工後45日で完成します。
また、完全に同じ家ではなくても、プラン的に類似した住宅も多いので、見学会などで実物に使い家を見ることができる場合もあります。
規格住宅のデメリット
規格住宅のデメリット
- 選べる範囲に制限がある
- 自由度は住宅会社によって幅がある
- こだわった間取りや設備などの導入は難しい
規格住宅は、住宅会社が準備したプランのなかから選んでいくのが原則です。
住宅会社としては、必然的に多くの人に選ばれる間取りや仕様を準備しています。
そのため、あまり採用されない間取りや仕様を取り入れる場合は、オプション費用が発生します。
例えば、オープン階段や最上位グレードのキッチンなどはオプションになる住宅会社が多いです。
また、「規格住宅」と一口に言っても、間取りの自由度などは住宅会社によって異なります。
いくつかのプランの中から間取りを選び、一切変更ができない住宅会社もあれば、ある程度であれば間取りの変更が可能な住宅会社もあります。
あらかじめ住宅会社に確認しておきましょう!
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建売住宅とは
建売住宅は、すでに完成した住宅とその土地も含めて販売されている住宅のことです。
基本的には、先に住宅を建ててから販売するので「建売住宅」と呼ばれます。
注文住宅・規格住宅と大きく違うのは「土地も含めて販売」されている点です。
当然ですが、完成しているので間取りの変更はできません。
逆に言うと、完成している家なので実際に見学してから購入できます。
人気のあるエリアの建売住宅は、迷っている間に売れてしまうこともあるので、早めに動き出すことが重要になります。
建売住宅は、家を買うのと同じくらい「土地を買う」という要素が大きくなります。
建売住宅のメリット
建売住宅のメリット
- 金額が明確
- 土地を探す必要がない
- すでに完成しているので、入居までの期間が短い
- 打ち合わせなどの時間が必要ない
建売住宅は、すでに完成された家なので販売価格が決まっています。
注文住宅や規格住宅と比較して、金額的に明確で分かりやすいのは大きなメリットです。
また、建売住宅は土地も込みでの販売なので、土地探しからスタートしなければいけない人にとっては一石二鳥です。
土地探しは時間もかかるので、建売住宅を選ぶのもアリです!
また、すでに完成しているので、購入から入居までの期間も短いです。
「子どもの小学校の入学までに家が欲しいけど、もう時間がない!」という方には建売住宅なら間に合う場合もあります。
打ち合わせもほとんどないので、家の詳細にはこだわらない方にとっては、建売住宅はメリットが大きいです。
建売住宅のデメリット
建売住宅のデメリット
- 間取りなどの変更ができない
- 無難な間取りや仕様になりがち
- 住宅性能や設備のグレードなどに難がある場合がある
あたり前ですが、建売住宅はすでに完成した住宅なので間取りなどの変更はできません。
また、どうしても幅広い人を対象に販売しているため、万人受けする間取りになりがちです。
建売住宅の傾向として、なるべく安い価格で販売するために、設備などのグレードが低い傾向にあります。
建売住宅を購入する前に、耐震等級や断熱性能を確認しておきましょう。
ちなみに、私が働いている工務店の建売住宅は耐震等級3です(2022年現在、最高等級)
建売住宅であっても、別途費用を払うことで、一部クロスの張り替えや建具の追加(小さなカウンターをつけるなど)を行うことができる場合もあるので、気になる建売住宅があれば住宅会社に確認してみてください。
まとめ:注文住宅・規格住宅・建売住宅の違い
注文住宅・規格住宅・建売住宅の特徴やメリット・デメリットをまとめてみました。
それぞれの長所・短所などを一覧にすると下記のようになります。
注文住宅 | 規格住宅 | 建売住宅 | |
メリット | ・オンリーワンの家ができる | ・間取りなどを自由に決められる・決められた範囲から壁紙などを選べる | ・入居までの期間が短い ・土地探しの手間が不要 ・打ち合わせの回数が少ない | ・価格が安い
デメリット | ・価格が高い ・打ち合わせの回数が多い | ・完成までの期間が短い・こだわりの設備などは採用できない場合がある | ・住宅性能に課題がある場合あり ・設備のグレードが低い場合がある ・間取りなどの変更は原則としてできない | ・外観などが似ている家が多い
こんな人におすすめ! | ・家づくりに時間をかけられる人 ・家づくりを楽しみたい人 | ・間取りや設備にこだわりのある人・予算は限られているけど、家づくりを楽しみたい人 | ・予算が限られている人 ・家づくりにかけられる時間が少ない人 ・家を建てる土地にこだわりがある人 | ・気に入った間取りの建売を見つけた人
ウチの場合は、注文住宅で家を建てましたが、規格住宅や建売住宅もそれぞれメリットがあり、正解・不正解はありません。
それぞれの特徴を理解したうえで、家づくりにかけられる予算や時間などを考慮して決めていきましょう。
家づくりを成功させるためには、情報収集が必要不可欠です。
「タウンライフ家づくり」を利用すれば、無料で住宅会社の資料を取り寄せることができます。
3~5分程度で資料請求が完了します。
私も「タウンライフ家づくり」を利用して5社くらい資料請求を行いましたが、間取りや予算などメチャクチャ参考になりました。
家にいながら、気になる住宅会社の比較検討ができるので、やらない理由はありません。
思い立ったが吉日!です。
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